乳幼児の睡眠障害

こどもの睡眠障害について

ねぐずり

子どもは眠くなると不機嫌になることが多いですが、特に布団に入ってからの不機嫌を「ねぐずり」という言葉で表現します。多くの子どもは「ねぐずり」を経験しますが、普通は自然によくなります。

しかし、30分以上「ねぐずり」が続く場合は何からの病気が隠れていることがあり、検査や治療が必要となる場合も少なくありません。

「ねぐずり」の原因としては次のものがあげられます。

  • 夜間の頻回の授乳がないか?
  • 布団の中で動画やゲームをさせていないか?
  • 真っ暗な場所や明るい環境で寝ていないか?
  • 中耳炎やアトピー性皮膚炎などはないか?

いずれもあてはまらない場合は、「むずむず足症候群:足のかゆみや痛みを入眠時に訴える」などを疑って睡眠時のビデオ撮影や血液検査でフェリチン値を測定したりして、診断をつけるようにしていきます。

夜泣き

医学的には「夜泣き」という病名はありませんが、一般的には明らかな原因や誘因がなく、毎晩のように決まって泣き出すことを指します。症状としては、就寝時に泣き止まないために寝かしつけるのが極端に難しい、頻繁に泣いて夜間に起きることなどです。

ほとんどの赤ちゃんは毎晩1回以上短い時間起きて、親の知らないところで自然に眠りにつきます。しかし夜泣きの赤ちゃんは、親が覚醒するほど泣きじゃくったり、親が寝かしつけをしても寝てくれないなどの症状がみられます。一部には睡眠障害を疑う赤ちゃんもいます。

夜泣きの原因

  • 乳児偏頭痛
  • 便秘
  • 胃食道逆流症
  • 中耳炎
  • 骨折
  • 母親の薬剤の影響