子どもの夜驚症(やきょうしょう)とは

こどもの睡眠障害について

夜驚症とは

お子さんは夜間就寝中に突然恐怖で起き上がったり、悲鳴を上げたり、腕を振り回したりすることはありませんか?

夜驚症は完全に覚醒していないため、親がいたとしてもそのことには気付かず、激しく転げ回ったり、起き上がって走り出すこともあります。

発作は通常、就寝してから2~3時間後にみられます。睡眠ステージは、脳が休んでいるノンレム睡眠中に通常起こります。発作時にお子さんの表情を観察すると、非常に怯えた様子をしていることも少なくありません。

女児より男児に多くみられ、夜驚症があるこどもの30〜40%は夢遊病を伴います。

 

家庭でできる対策

夜驚症(やきょうしょう)とは、睡眠時随伴症の一種で医学用語では睡眠時驚愕症といいます。夜驚症(やきょうしょう)は主に小児期にみられ、成長とともに発作も消失していきます。

 

  • 親が無理に子どもを目覚めさせると、より強い恐怖が生じるため、本人がどんなにつらそうな表情をしていても、そのまま寝かしておいてください。
  • 表情からは苦しそうに見えますが、起床後に夜驚症を覚えていることはなく、また精神的な問題が生じることもありません。そのため、夜驚症が頻回に起きる場合でも、さほど心配する必要はありません。
  • 夢遊病と同様に、寝る前に脳の視覚野を刺激するような、テレビやゲームを控えることも大切です
  • 昼間に辛い思いをしたときなどは、一緒にベットに入って話を聞いたり、寝かしつけをして安心して眠れるように促してください。年齢が小さい子どもであれば、親が安心させるだけで十分な場合があります。