こどもの睡眠障害の原因となるもの
夕方以降の過ごし方
お昼寝 :午後3時以降に昼寝をさせていないか? 昼寝を1時間以上させていないか?
食事内容:コーラやウーロン茶などカフェインが含まれているものがないか? 布団に入る直前までお菓子や食事を摂っていないか?
興奮刺激:夜間の外出、就寝前1時間以内のゲームやテレビ、宿題や楽器の練習
寝室の環境
音と光:隣室のテレビや会話の音が大きくないか? 部屋の明かりが寝室まで届いていないか? カーテンは遮光になっているか? 電気をつけたまま寝る習慣がないか?
布団に入る時間
毎日同じ時間に布団に入るか? 本当に眠そうになってから布団に入るか?
布団に入る前の親の行動
眠る前に親子、兄弟で言い争いをしていないか?子どもに否定的な言い方をしていないか?ガミガミ怒ってから寝かせていないか?
布団に入ってから
ゲームやスマホを布団にもちこんでいないか?親や兄弟とおしゃべりに夢中になっていないか?布団に入ってから考え事をする癖がないか?長話につきあっていないか?
スマホやPCの光と睡眠ホルモンの最新研究
「スマホの光がメラトニンなどの睡眠ホルモンを撹乱する」
夜間PCやスマホの光にさらされると睡眠サイクルに悪影響が出ることを示す多くの研究結果が報告されています。
睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンは、夜になると分泌され、本来は自然な眠りに導いてくれます。しかし最近の研究では、就寝前の子どもにスマホやPCをやらせていると、このメラトニンの分泌が抑制されることが分かってきました。ではメラトニンの濃度が低いと、不眠以外にどのような影響があるのでしょう。
ニューヨーク大学ランゴン・メディカルセンターの研究者は血中のメラトニン濃度低下が集中力や免疫力の低下、うつ病、糖尿病、そして心臓疾患さえも引き起こしかねないと警告しています。さらに、メラトニン値が下がると体内時計が狂い、妊娠しにくくなることも懸念されています。
また、米科学アカデミー会報誌に掲載された実験では、人工の光への過度な露出によってネズミの体脂肪率が21%も上昇。研究を主導した医師は、人間の体にも同様の結果が出る可能性を指摘しています。その上、人工の光は子どもの目そのものに悪影響を及ぼす危険性も秘めています。特にPC、テレビ、携帯電話が放つ青色光は目を傷つける可能性があるのです。