小学生、中学生の睡眠
小中学生になると、学校の課題やクラブ活動、塾の勉強などによって、1日の生活リズムが乱れやすくなります。その結果、夜型生活を強いられ、睡眠トラブルを訴える子どもも増えてきます。特に小学校高学年から中学生はスリープヘルスを真剣に考える必要があります。
小学生:世界各国の統計から、小学生の睡眠時間は平均9時間〜10時間程度ですが、アジア人は世界の平均より1時間ほど短いことが知られています。日本人の統計では、小学校低学年(1,2年生)では平均9時間半、中学年(3,4年生)では9時間、高学年(5,6年生)では8時間半程度です。
お布団に入る時間、すなわち就寝時間は、小学校低学年(1,2年生)では21時ごろ、中学年(3,4年生)では21時半ごろ、高学年(5,6年生)では21時45分ごろです。
一方で22時以降に就寝する小学生は約40%。これらの児童の多くは必要な睡眠時間が取れていない傾向にあります。あなたのお子さんは平均通りに眠れていますか?
中学生:中学生になると睡眠時間は大人と変わらなくなってきます。ほとんどの子どもは7時間半以上とっていて、22時〜23時には就寝しています。
しかし、この時期は個人差が大きく、30〜40%程度の子供は睡眠時間が平均より短く、睡眠により休養がとれないと回答しています。さらに0時以降に就寝する子供も30%程度います。中学生の起床時刻は、小学生より早い傾向があるため、睡眠不足を抱えやすく、平日に不足した睡眠時間を休日に長く寝ることで補う、いわゆる“寝だめ”が多くなるのもこの時期です。