子どもの睡眠障害の病院選び

こどもの睡眠障害について

子どもの睡眠障害にオススメの医療機関

子どもの睡眠障害を疑ったら、どこに受診すれば良いのでしょか? まずは、普段かかりつけの小児科医に相談してください。

小児科専門医であれば、豊富な臨床経験から睡眠障害の対処法やご家庭での過ごし方、睡眠に必要な指導などを受けられると思います。

さらに、漢方薬などにも精通していれば、いくつかの候補の中からお子さんの身体に合ったお薬(睡眠関連薬)を処方してもらえると思います。

かかりつけの小児科医からのアドバイスや治療薬で効果があれば継続、効果がない、続かないなどがあれば、専門外来へ紹介をお願いしてください。

睡眠障害の専門外来

日本では、子どもの睡眠障害に特化した医療機関が非常に少ないのが現状です。ネットや書籍などで、子どもの睡眠障害について詳しく書かれている医療機関を検索してください。

いくつか候補が見つかると思います。

子どもの睡眠障害が、病院での治療対象と考えられるようになったのはごく最近のため、検査法や治療方法も施設ごとに違います。

ネットや書籍の内容に、共感、納得ができないと治療継続は困難になりますので、よく検討してください。

このHPのQ&Aなどからも相談できますので、活用してください。(相談フォームはこちらから

昭和大学藤が丘病院小児科の睡眠外来

毎週金曜日の初診外来で、子どもの睡眠トラブル(不眠症、入眠困難、中途覚醒、昼夜逆転)などの相談を受けています(現在は4〜5ヶ月待ちとなっています)

診察を希望される方は、昭和大学藤が丘病院の受診方法を参考にして下さい。

当院は大学病院なので紹介状が必要ですが、詳しい内容は保護者や本人から、また睡眠日誌から判断しますので、内容はごく簡単で大丈夫です。

昭和大学藤が丘病院の睡眠外来での治療の流れ

初診外来で本人と保護者から発育歴、生活歴、睡眠障害の症状や程度などの聞き取りを行います。必要があれば、同時に脳のCTや血液検査なども行います。

初回の外来で大まかなタイプ分類ができれば、診察後に睡眠日誌を渡します。睡眠日誌には1週間に渡って睡眠時間、就寝時間、起床時間、昼寝の有無、夜間覚醒の有無を毎日、記入してもらいます。

2回目の外来では、睡眠日誌から、本格的な睡眠障害の診断を行なっていきます。睡眠障害のタイプから必要な生活改善、睡眠改善を指導します。さらに家庭で計測できる睡眠計を貸し出します(自費払いあり)。
ご自宅での自然な睡眠状態を計測してもらい、お子さんの就寝時の眠りの状態(レム睡眠、ノンレム睡眠の割合、睡眠深度や睡眠効率、覚醒回数)を詳細に検討します。

3回目の外来で、睡眠計の詳細な計測結果をお伝えします。睡眠計の結果と睡眠日誌などから、適切な治療法をお伝えします。
本人と保護者の同意と納得が得られれば、治療を開始します。