こどもの睡眠障害の検査と診断

こどもの睡眠障害について

病院ではどのような検査をするのでしょうか。

最初に、睡眠障害の問診を行います。いつから症状があったのか?頻度はどうか?どのように悪化したのか?から始まり、基礎疾患や発達歴、生活リズムや寝室の環境、友人関係や発達障害の可能性まで念入りに確認していきます。

次に行うことは子どもの1週間の睡眠記録を家庭でとってきてもらうことです。布団に入った時間、実際に寝た時間、起きた時間、昼寝の時間、そしてこれらを集計した総睡眠時間を記録します。この時に大切なことは、現状をありのままに記録することです。

また、「子どもの眠りの質問表」に回答してもらい、どの程度快適な睡眠がとれているかを点数化します。この点数に従って、子どもが睡眠不足か、不眠症状か、睡眠時無呼吸か「むずむず足症候群」かを簡易的に分けていきます。

睡眠障害が疑われれば、家庭用の睡眠計で睡眠深度などの計測をし、睡眠時無呼吸の疑いがあれば耳鼻科診察と入院検査をします。むずむず足症候群の可能性があれば、家庭でのビデオ撮影(就寝時)などの専門的な検査へと進みます。